強烈な陽射しや激しい雨から家を守るのが「軒(のき)」の役割 2018年 07月 10日
【強烈な陽射しや激しい雨から家を守るのが「軒(のき)」の役割】
みなさんこんにちは、野村工務店です。
夏至は過ぎましたが、夏の厳しい暑さと台風などの激しい雨はこれからが本番。直射日光や雨から住まいを守ってくれる大切な存在が「軒(のき)」や「庇(ひさし)」だということはご存知でしょうか? 最近は外観デザインをスッキリさせるために軒や庇を設けない住宅も増えてきましたが、今回はその優れた機能をご紹介したいと思います。
「軒(のき)」は、外壁から突き出た屋根の部分を指し、「庇(ひさし)」は玄関や窓などの開口部の上に取り付けられる小さな屋根を指します。「軒」や「庇」は、雨が多くて四季のある日本の気候に合わせ、家を守るために生み出された伝統建築の知恵。木造住宅の場合、「軒」のない家とある家では、その耐用年数に倍以上の差が生まれると言われています!
太陽の陽射しが当たる角度を示した図をご覧ください。
大きな「軒」は、直射日光が外壁や窓に当たるのを防いでくれます。建物が劣化する大きな原因となる紫外線から外壁を守り、室内の温度上昇も抑えます。一方で、太陽の高さが低い冬場には窓から日差しが入るように設計されていますので、冬の採光や温かさは確保できます。
また、雨が窓や外壁に直接当たることを防ぐことで、窓まわりのシーリング材などの劣化が抑えられ、雨漏りリスクを減らします。雨だれによる汚れも防げるため、外観をきれいに保てる効果もあります。
さらに「軒」を活かすことで、機能性も兼ね備えたモダンなデザインの住まいをつくることもできます。写真は軒の裏側に用いる素材に天然木の「アメリカンシダー」を使った「日和-BIYORI-南星台3丁目」の外観。夜になると、窓の明かりに外観の凹凸と白い外壁、軒裏の天然木が浮かび上がります♬
モデルハウスを見学する際には、「軒」にもぜひ注目してみてくださいね♬
「日和-BIYORI-南星台3丁目」