吹き抜けリビングの温度管理はシーリングファン?サーキュレーター?|大阪の新築分譲・注文住宅 2019年 03月 14日
【吹き抜けリビングの温度管理はシーリングファン?サーキュレーター?】
こんにちは! 野村工務店です。
解放感と一体感が抜群の吹き抜けリビングや2階リビング。とはいえ、「景色さえよければ、リビングの寒さなんてどうでもいい!」「2階が夜も暑くても、クーラーをつければいいだけ!」と割り切れる方は少数派です。吹き抜けリビングのデメリットと、そのデメリットを解消し、広い空間と快適空間を両立するアイテム「シーリングファン」と「サーキュレーター」について、それぞれの特徴をまとめました。
◇「吹き抜けリビング」のデメリット
開放感たっぷりの吹き抜けリビング、憧れますよね!しかし、吹き抜けリビングの空間が広ければ広いほど、空調コントロールは難しいものです。
その理由は、「暖かい空気は上へ上へと昇ってしまう」という自然の仕組みにあります。
冬はリビングでつけている暖房が2階へ逃げてしまって1階が底冷え、夏は昼間の熱が2階にこもって夜になっても室温が下がらない、という問題が起こります。
もちろん、24時間大型の空調機器をつけっぱなしにする、という方法もあります。しかし、高額な電気代の支払いや、必要以上にハイスペックな空調機器導入は現実的ではありませんね。
そこで検討したいのが、「空気の循環を手伝うこと」です。天井に溜まった暖かい空気をかきまぜて、下におろすことが大切です。「窓を開けていたら、空気の入れ替えができるのでは?」と思われるかもしれませんが、天井部分に空気の通り道がなければ、空気が動くのは窓と窓、窓とドアなどの間の横方向の動きだけです。下から上、上から下という縦方向の空気の流れをつくることがポイントになります。
この空気の流れを作るのが、シーリングファンとサーキュレーターです。この2つの設備のそれぞれの特徴をおさえて、ご自宅にピッタリのアイテムを選択してくださいね!
◇便利&快適&デザイン性、新築時に導入したいシーリングファン
「シーリングファン」とは、天井に取り付ける扇風機のこと。天井付近の空気をかき混ぜて、室温をコントロールする役割があり、床置きでないので邪魔になりません。また、照明器具と一体化した商品などインテリアアイテムとしても素敵な設備です。
海外の別荘や、お洒落なカフェにあるようなイメージのシーリングファン。新築時に吹き抜けリビングとワンセットで導入するお宅が増えています。
◇気軽に購入できるサーキュレーター
「サーキュレーター」とは、室内の空気を循環させるための家電です。風に直接当たって涼を得る「扇風機」とは、空気の動かし方が異なります。
サーキュレーターが起こす風は扇風機よりも強く、まっすぐに進みます。サーキュレーターの風が空気の通り道をつくることによって室内の空気が混ざり、部屋全体の温度を均一にする効果があります。また、空調機器を使わない時期にも換気を助けたり、室内干しの洗濯物を乾かしたりするのにも役立ちます。
サーキュレーターのなかには、冬場の暖房代が約20%も節約できるという商品もあり、しかも価格は数千円程度のものがほとんどです。
サーキュレーターの消費電力を考慮しても、十分省エネになります。その効果を最大限に発揮するために大切なのが、冷暖房機器の種類や間取りに合わせた設置場所と風の向きです。
サーキュレーターを暖房と一緒に使用する場合
冬の暖房時には、床暖房やエアコンで暖まった空気が上へ上へと上がってしまいます。この天井付近にたまる暖かい空気を床に降ろせるように、真上に向けられる構造になっている商品を選ぶことがポイントです。
なお、石油ストーブなど火を使う暖房機器に、風が直接届くように使うのは危険ですので気をつけましょう!
サーキュレーターを冷房と一緒に使用する場合
夏の冷房時には、上部に溜まった熱を拡散するよりも、床付近に溜まったクーラーから出る冷たい空気を室内全体におくることが必要です。そのため、サーキュレーターは床に置き、エアコンに背を向けて反対側の壁に向かって風を送るように置きましょう。冷房の設定温度を高くしても、涼しく過ごせます。
◇インテリアや家族構成に合わせて検討しましょう!
「シーリングファン」と「サーキュレーター」、どちらもメリット・デメリットがそれぞれあります。小さなお子さんがいるか、ペットを飼っているか、インテリアデザインにあうか、動作音は気になるか…など、いろいろな条件で、どちらのメリットを生かした方がよいのかが変わってきます。これまで多数の吹き抜けリビングを施工してきた野村工務店。「我が家には、どちらがオススメ?」か気になる方、ぜひお気軽にお問い合わせください!