地鎮祭を行いました 2023年 03月 03日
「地鎮祭」。
家を建てた方はもちろん、これからの方も耳にされたことはあると思います。読み方は一般的には「じちんさい」ですが、「とこしずめのまつり」とも読みます。
八百万の神様が信じられてきた日本では、土地にもそれぞれ守護神様がいらっしゃると考えられてきました。そのため、土地を騒がせてしまう土木や建築の工事を行う前には、「地」の神様を「鎮」=「しずめ」、土地を使わせていただくことにお許しをいただき、安全に工事が行われる様に祈願する儀式を行います。これが地鎮祭です。
漢字自体は金偏から推察いただける様に、元々は「乱れ・痛み・興奮など」を「重いもので上からおさえる」という意味合いを持ちます。
さて、先月(2023年2月)の20日、野村工務店でも地鎮祭を行いました。場所は社屋から歩いてすぐの場所。
まず最初に場(土地・神前)と人を浄めます。順番に手水(てみず、ちょうず)で手を浄め・・・
次に神様をお招きし、お供え物と祝詞を捧げます。お米、お酒、海の幸、山の幸、野の幸、塩、お水が供えられます。
野の幸は左側にあるトマトやキャベツの様な「地面の上」で採れるものと、ゴボウやニンジンの様な「地の下」の両方をお供えします。
次に土地の四隅を清めたら、鎌・鍬を使い、いよいよ「地鎮」を行います。この土地で初めて草を刈る「刈初(かりぞめ)」、初めて土を起こす「穿初(うがちぞめ)」、初めて土を均す「土均(つちならし)」の意味があります。
最後に神主さんに鎮めを行っていただきます。
そして玉串を捧げ、神主さんにお供え物を下げた後で神様にお帰りいただきます。閉式の後には皆でお神酒をいただます。
玉串とは、常緑の榊に木綿(ゆう)または紙を付け、お祓いのために神様に捧げる枝です。最初は画像の様に根元が手前にあります。祈願したら向きを変え、根元が神様の方になる様にして捧げます。
こちらがおおよその流れとなります。
この日は朝から曇天で寒い日でした。地鎮祭の間も小雨が降ったり止んだりしていましたが、終了の合図と同時に一気に雨脚が強くなり、あまりのタイミングの良さに「終わるまで待っていて下さったのかな」と参加者の間から声も上がっていました。
さて、今回行った地鎮祭は、野村工務店の新社屋のものです。
昨年夏から建物の撤去を行い、土地均しをしていました。
そしていよいよ本格的に工事がスタートしています。
近隣の皆様には大変ご迷惑をお掛け致します。
どんな建物が完成するのか、随時工事の様子などもこちらでご紹介していきます。お楽しみに!