漆喰の魅力② 美しい風合いが醸し出す高級感 2022年 04月 05日
自然素材の壁材として人気の高い「漆喰」の魅力を3回にわたって特集しています。第1回目「漆喰の魅力① 安心の天然素材!産地で異なる特長とは?」では漆喰の成分や産地による違いなどの基礎知識をご紹介しました。第2回目の今回は、漆喰の「デザイン性」がテーマ。漆喰にこだわる一番の理由は、ビニールクロス(塩化ビニールを主原料とする壁紙)にはない高級感です。天然素材と職人技によってつくりだされる優美な空間は、独特の美しさがあります。
天然素材と職人の手作業が上質な空間をつくります。
漆喰は消石灰を主成分とした天然素材の壁材です。そして、熟練の職人が、一邸一邸ていねいに手作業で壁を塗っていきます。そのため手作りの味わいが醸し出す高級感が得られます。日本の住宅の約90%にビニールクロスが使われていると言われる中、漆喰は、自分らしいオリジナルな住まいづくりを望む方にぴったりの壁材と言えるでしょう。それでは、漆喰を使った空間の良さをご紹介していきます!
白大理石による天然の白さ
漆喰は、ビニールクロスでは出せない上質な白色が特徴です。特に、野村工務店で使用されている漆喰「マルモ」は、主成分の消石灰に加え、北イタリア産の「白大理石」の粉末が入っているため、マットな質感を持つ日本産の漆喰に比べ、清々しい白さが際立ちます。
・職人の手作業による味わい
漆喰の塗り壁は、全て職人さんによる手作業です。野村工務店では、1軒の家の漆喰壁が完成するまでにかかる期間は、なんと4日間!漆喰壁の表面をきれいに保つため、丁寧に下処理をしてから塗装しています。手仕事ならではの微妙な陰影や温かみなどが上質な雰囲気を醸し出し、空間に味わいが生まれます。
あえて「コテムラ」を残し、表情に変化をつけることも可能です。フラットな仕上げの中に一部だけムラのある壁をつくることで、空間のアクセントになります。
・光によって変わる表情
圧倒的な白さを持つ、野村工務店の「北イタリアしっくいマルモ」は、光によってさまざまな表情を見せてくれます。爽やかな朝日に真っ白な壁が反射し、光あふれる気持ちの良い朝が迎えられます。
漆喰の微妙な凹凸が光を浴びると、複雑な陰影が生まれます。天窓との相性もぴったり。上から優しく降り注ぐ光とともに、漆喰壁の陰影が空間に深みをもたらします。
夜は、照明による光が映り、昼間とは違う趣に。温かみのある光をじんわりと広げてくれる漆喰は、間接照明のくつろぎ効果も高めてくれます。
・色や異素材との組み合わせも楽しめる
漆喰は「白」だけだと思っていませんか?実は、天然の顔料を混ぜることで、様々な色のアクセントウォールも楽しめます。写真の藤色はとてもきれいですね!色が変わることで風合いも微妙に変化し、白色とは違った表情が生まれ、空間の雰囲気がガラッと変わりますよ!
もちろん、トイレなど水回りも漆喰壁にできますよ。写真は、トイレの壁にグリーンのアクセントウォールを取り入れたケース。カラーを取り入れることで空間に変化が生まれますね。
漆喰は、アクセントになる木やレンガ、石などと組み合わせるのもおすすめです。天然素材同士で相性がよく、まとまりのある上質な空間がつくれます。
漆喰の壁は、もちろん和室にもぴったりです。写真のような曲線のデザインの壁に壁紙を貼ることは難しく、あまり取り入れられませんが漆喰の塗り壁なら、丁寧な手仕事によって美しく仕上がります。
いかがでしたか?漆喰の壁は、ビニールクロスにはない上質感があり、様々なバリエーションも楽しめることができます。ぜひ漆喰の空間づくりの参考にしてください。
最終回は、漆喰が持つ機能について特集します。漆喰は、安心な天然素材、美しいデザイン性だけでなく、すぐれた機能性も持ち合わせているのです。どうぞ、お楽しみに!
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