ウッドショックだけじゃない? 建設資材の高騰、円安などで住宅価格上昇⁉ 2022年 06月 23日
【家の価格高騰って、いつまで続くの?】
今、マイホームを検討している方の誰もが思ってることが、この価格高騰はがいつまで続くのだろう?買い時はいったいいつ?ということではないでしょうか?【2021年 ウッドショック】
新型コロナウイルスによる経済打撃への対策としてアメリカでの膨大な財政出動と低金利政策が取られた結果、アメリカではリモートワークで自宅にこもるようになった市民が住宅を郊外に新しく購入する動きが加速し、木材の需要が供給に追い付かず、日本での木材輸入量不足から木材が高騰する事態が起きました。 ではウッドショックはどうなったのでしょうか?【2022年 第2次ウッドショック】
世界全体の木材輸出量の21%を占める世界有数の森林大国ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が第2のウッドショックを引き起こしています。 軍事侵攻に対する経済制裁で木材の輸入が難しくなり、価格高騰。さらに2022年4月にはロシアの日本に対する関税優遇措置を停止することが決まり、関税率が上がることでロシアからの木材がさらに高騰。国内木材の需要の高まりから国内木材も高騰しています。
さらに木材だけじゃない⁉
【ロシア情勢や上海のロックダウンで金属も高騰】
ステンレスの原料となるのが「ニッケル」で、ロシアは世界の輸出量のおよそ13%を占めています。他にも半導体に使われていている「パラジウム」は、LED照明や給湯器や温水洗浄トイレ、エアコンなどなくてはならない金属でロシアが主要な生産国です。2022年のウッドショック同様にそれらの金属も高騰。キッチンやトイレ、給湯器などの国内メーカーは値上げを発表しています。
【材料や製品が入ってこない⁉】
さらにコロナウイルスの影響で2022年4月~6月上海でロックダウンが行われ、設備メーカーの製品の製造が停止し、供給が行えなくなったため製品自体が手に入らないという事態に。ロックダウンが解除した今も大きな影響を受け、住宅設備の納品まで1~2か月、長いものでは半年というものも出ています。
価格は高騰するし、材料や設備自体も入らない、今は買わない方がいいの???
【世界インフレ傾向。今後の見通しも上昇傾向?】
木材や金属だけが高騰したわけではなく、世界の穀倉地帯といわれるウクライナ情勢による小麦粉や牛肉などの様々な食料、石油大国ロシアの情勢による原油価格の高騰にともなうガソリンや衣類などのも大きく値上がりするという世界的なインフレが加速しています。
【24年ぶりの円安で前年ドル円110円台→130円台に】
2022年3月以降、円安ドル高が加速し、ますます輸入品は高騰。国内の物価高に拍車をかけています。
【円安要因は何?欧米と日本の金利差】
記録的なインフレを抑えるため金融引き締めをする欧米と、大規模な金融緩和を続ける日銀の金融政策の方向性が「金利差」を生んでいます。 アメリカの長期金利は去年末までは1.5%前後で推移していたのですが、インフレの加速に対応して2022年5月には3%台に上昇。 一方、日本の長期金利は、日銀の大規模な金融緩和の一環で、ゼロ%程度(※事実上の上限として0.25%程度)に抑えられています。
年明けにはおよそ1%だった日米との金利差が、現時点で3%と3倍に広がり、より利回りが見込めるドルを買って円を売る動きがでることで円安が進んでいます。 このことでさらなる物価上昇も考えられる中、物の価格が下がることは当面は難しいのではという予想もでてきます。
【5年後10年後の住宅事情ってどうなってるの?】
現在ずっと高騰しているなら、住宅購入はもっと先でもいいや、という考えもあるかもしれません。ただ必ず下がるという見通しもなく、経済成長を考えるなら価格上昇はあっても価格低下は難しいかもしれませんね。
【住宅購入への国や市の対策、ローン金利が低い今はまだまだ購入チャンス】
なんだか悪いことばかりのようですが、大規模な金融緩和政策のおかげで実は住宅の変動金利は過去最低の金利水準など住宅購入を検討している方にはいいこともあります。
さらに国はコロナウイルスによる影響を考え、2022年12月までの入居を対象に住宅ローン減税の期間を13年に延長、その他にも「こどもみらい住宅支援事業」や省エネ住宅への補助金、優遇制度など様々な支援を打ち出しています。
【高騰前に着工した住宅はお得?】
最後に、ちょっとだけお得な話を。
住宅メーカー各社さんで建築材料や設備を価格高騰前に仕入れて着工をしている建売の住宅の場合、高騰前の価格に据え置かれている場合、今から建てるよりもとってもお得に購入できます。
同じものを今から建てようと思うと、1.2倍以上にもなるとか。同じお家なのに1,2倍は大きいですよね。
野村工務店では、現在完成しているモデルハウスなどは全て価格高騰前の表示となっております。 マイホームをを考えている方は今後の価格感を知ることもできるので、実際に足を運んでみてはいかがでしょう?
◎ご相談窓口…フリーダイヤル0120-62-5588(9:00~17:00)