後悔しない家づくりの「間取り」 2022年 01月 17日
家族構成・やりたいことをリストアップし、優先順位をつけましょう
家づくりをスタートするとき、まず思い浮かべるのは「どんな間取りにしよう?」だと思います。大切なのは、憧れで決めてしまうのではなく、家族の暮らしにあった間取りにすることです。
まずは家族の日常を書き出してみる
最初のステップとして、今の生活を改めて見直し、問題点をリストアップしてみましょう。
たとえば、「平日の朝は、洗面所に行列ができて困る。」など。
キッチンや洗面などの水廻りは家事がしやすいですか?キッチンに立つのは一人?複数?共働きなら特に、家族みんなが家事に協力できる間取りにしておくとその後の生活が楽になります。
例えば、洗面に家族それぞれの収納棚をつくっておけば各自で片付けられて便利です。キッチンの作業スペースを広くすれば複数でキッチンに立ててお手伝いもしやすくなります。
お子さまがダイニングテーブルで勉強するので、食事時の片付けが大変、というご意見もよく聞きます。新しい間取りではあらかじめ専用のスペースをテーブルとは別に確保してあげてはいかがでしょうか?
洗濯を楽にしたいなら、ランドリー室を作るのはいかがでしょうか?夜にお洗濯をするご家庭が増えていますし、室内に物干しスペースがあれば、天候や花粉・黄砂・PM2.5などを気にせず洗濯ができて便利です。
次に休日の過ごし方も見直してみましょう。
例えば「キャンプやBBQに出かけるのが好き」なご家庭なら、玄関やガレージを広くして、アウトドアグッズを収納する場所を作ってみては?お庭でBBQを楽しむなら、お庭から近いところに収納があると便利です。
家族で話し合って生活の見直しをすると、改めて自分たちのライフスタイルの個性に気がつくでしょう。ライフスタイルに合った家=住みやすい家です。
家族の将来を考えてみる
今度は家族の将来について考えてみましょう。
ペットを飼う予定はありますか?お子さまが独立したら、ご夫婦でどんな暮らしがしたいですか? すぐ先の未来、そして可能なら10年20年後の未来を思い描いてみましょう。
「家を建てたらペットを飼いたい!」と思っているなら、ペットに適した環境作りを。
例えば、床材は滑りにくく傷がつきにくい素材がオススメです。体の負担が少ないことでペットを関節のケガから守ってくれます。
ペットが住まいの中で自由に移動できる工夫があるのもいいですね。家族と一緒にいながら落ち着ける、専用の居場所を作るといいかもしれません。玄関にペット専用の洗い場や、グッズを収納できる棚があれば、毎日の散歩がもっと楽しくなりそうです。
子どもの独立後にに使いやすい間取りは、2階へ行かなくても生活が完結するプラン。寝室や水廻りなどすべて1階へ固めておけば、平屋のように暮らせます。
「平屋的な間取りにするほど、土地がない・・・」という場合は、階段の幅を広く、傾斜をゆるやかにすると、上り下りが楽で年取ってからも快適に暮らせます。身体に負担の少ない家事動線も大切なポイントです。
書き出したら優先順位をつける
最後に書き出したリストに優先順位をつけましょう。
間取りは、敷地の大きさ、方角、環境、法律、そしてもちろん予算に左右されます。プロだからこそできる解決策を導くためにも、やりたいことに優先順位をつけておくと設計士も提案しやすくなります。
例えば、「明るいリビング」が欲しいけれど、すぐ隣に建物があって壁に大きな窓が取れない時は?解決策として、高天井はいかがでしょうか?天井を一部高くし、そこに窓をつければ明るく開放的なリビングになります。
高低差のある土地や狭い土地など条件が厳しくても、設計力によって多くの問題は解決できます。ぜひご相談を。◎ご相談窓口…フリーダイヤル0120-62-5588(9:00~17:00)