「土地は南向きがいい」ってホント?土地の方角と間取りづくりポイント大公開! 2024年 01月 10日
家づくりでは何を重視していますか?間取りや室内デザインも大事ですが、「土地の向き(方角)」も土地選びからの家づくりの場合は大切なポイントです。日当たりの良さを重視して「南向きの土地」を希望する人が多いのではないでしょうか?本当に南向きがベストなのでしょうか?今回は、後悔のない土地選びのために知っておきたい「土地の向きによるメリット・デメリット」をご紹介します!
◆ ご存じですか?「○○向き」とは、敷地に面する道路の方角を指す言葉です。 ◆
建築基準法では、「建築基準法(建基法第42条)で定める道路」に敷地が2m以上接していなければ、建物を建てることができません。建築基準法で定める道路の条件は、「幅員4m(特定行政庁が指定した区域内では6m)以上」。この道路が東西南北どの方角で敷地と接しているかによって、「南向きの土地」「北向きの土地」などと言われています。
都市の住宅街では、道路に面した方角以外は、隣家が接していることが多いでしょう。道路に接している方角は、建築基準法の規定から、周辺の建物と4m以上離れることになります。南側に道路があると、太陽の光を遮るものがなく敷地の日当たりが良くなるため、「南向き」の敷地は人気があるのです。
◆ 間取りのアイデア次第で、南向き以外の土地の方がおトクになるかも? ◆
「南向きの土地」は人気が高いため、同じエリアでも他の方角の土地よりも割高です。ただ、南向き以外の土地でも、間取りのアイデア次第で日当たりのいい部屋がつくれますし、「共働きで日中は家に誰もいない夜型の生活」といったライフスタイルの方にとっては、土地の向き(方角)はあまり問題にならないケースもあります。土地の向きにこだわりすぎず、幅広い視点で土地を選ぶことで、希望エリアの土地をおトクに手に入れることができますよ!
リビングを2階に設けると、土地の方角に関わらず、日当たりの良いリビングをつくれます。バルコニーと組み合わせることで、より開放的な空間に。手軽にアウトドアを楽しめるなど、暮らし方も広がります。
南向きの庭が欲しいけど難しい…。それなら、広めのバルコニーを庭代わりにしてはいかがでしょう?写真のように、壁や屋根で囲ったバルコニーなら、周囲の視線を気にせずくつろげますね。
南側に大きな窓をとれない場合、吹抜けと天窓をつくれば、1階リビングにも明るさを届けられます。タテの広がりをつくることで、実際の広さ以上に開放感を感じることができるのです!
◆ 土地の方角別のメリット・デメリットと間取りのポイントをご紹介! ◆
人気の高い南向きの土地にも注意点はありますし、南向きの土地以外でも、間取りの配置次第で暮らしやすい家はつくれます。最後に、土地の向きによるメリット・デメリットをご紹介します!
・南向きの間取り例
南向きの土地は、南側に庭やリビング、バルコニーを設けることで、日当たりの良さを活かした住まいがつくれます。冬暖かく、日中は明るいのが最大のメリット。南にデッキや庭を設けリビングと一体感のある住まいを楽しめます。ただ日当たりが良すぎると夏が暑い、家具や床などの日焼けが気になるといったデメリットも。そして夏のエアコン代が日当たりの良さゆえに気になるところです。また道路に接した面に車庫や玄関をつくるため、間口の狭い敷地では、南側に大きな窓がつくれない場合がありプラン例のような間取りができるかは間口次第になります。
・北向きの間取り例
北向きの土地は「日当たりが悪く暗い」と敬遠されがちな分、価格が安いことがメリットです。プラン例のように建物を奥に持ってくることで北側からの採光をしっかりと取り込むことができ、さらに道路から距離をとることで落ち着いて暮らせるという声も。そして2階リビングの南北にバルコニーを設けることで、住宅密集地でも、明るさや風通しのよさも確保できます。南向きの土地より夏のエアコン代は節約できますが、冬の寒さは日射が少ない分、断熱対策は必要ですね。昨今の住宅事情を考えますと寒冷地でない限り家が寒いということはないと思いますが、建築もとに仕様を確認してみましょう。
最後に東向きと西向きの土地についても、ご紹介させて頂きます。
東向き
朝から正午にかけての日射量が最も多くなります。夜間に冷えた空気が朝方から温められ午前中の室温が上がりやすいです。特に冬場など朝方から活動する人には生活リズムに適していると言えるでしょう。
反面夕方は他の方位に比べ暗くなりやすく、若干明かりをつけ始める時間帯が早まることも。年間を通しては南向きの次に日当たりがいいといえます。
西向き
「西陽」という言葉の通り、正午から夕方までに日射量が最も多くなります。夕方の西陽は暖まった室温に加えて、オレンジに近い光を発するので眩しく感じます。室温上昇の、時間帯が遅いため夜間就寝時の室温が上がりがちです。夜間の室温が下がる時間も遅いので、夜型の生活をする人には適しています。朝方も部屋が暗いのでゆっくり眠りたい人にもお勧めですね。
いかがでしたでしょうか?
「希望エリアに南向きの土地が見つからない」「南向きの土地では予算オーバー」といったお悩みがあるなら、他の向きの土地にも目を向けてみてはいかがでしょうか。ライフスタイルや土地の間口によって多様に変化する家づくりは、暮らしやすをつくるためには土地の向きだけでなく、様々なことを考慮したプランニングが必要となります。設計士さんとじっくり相談して、ご家族にぴったりの家を建てるのが一番ですね。
野村工務店では、設計士が現地をしっかり検証しお客様のライフスタイルや要望をヒアリングしたうえで、ご家族に寄り添った家づくりをご提案いたします。
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