資産価値について〜長期優良住宅ってなに?~ 2024年 06月 27日
持ち家と借家の大きな違いは、資産と考えられることです。
“資産価値”と言葉はよく聞くけれど、そもそも資産価値って?価値を高く保つ方法は?
今回のコラムで詳しく解説していきます♪
▶家の資産価値とは
資産価値とは、財産としての評価額や市場での取引価格を指します。
これを家に置き換えると、土地代を抜いた売却価格が、家そのものの資産価値ということになります。
たとえば5,000万円で家が売れた場合、土地代が3,000万円としたら、家の資産価値はおおよそ2,000万円です。「家の資産価値は地価で決まる」といわれますが、資産価値を維持できる家は、売却時に周辺相場よりも高値で売却できるでしょう。
▶家の資産価値を下げない長期優良住宅とは?
モデルハウスや住宅会社の見学に行ったとき、「長期優良住宅は資産価値が高いですよ」と説明を受けたことはありませんか?
なぜ長期優良住宅は資産価値が高いといわれるのか、理由を説明します。
長期優良住宅とは長く住み続けられる性能を備えた住宅のことです。
長く住み続けられるように、安全性や省エネ性、管理のしやすさ、暮らしやすさにおいて、さまざまな機能を備えています。
しかし、高性能な家がすべて長期優良住宅というわけではなく、
国が定める基準を満たしたうえで、認定を受ける必要があります。
▶長期優良住宅の9つの認定基準
長期優良住宅の認定を受けるためには、次の10項目の基準をすべてクリアしなくてはなりません。
1. 劣化対策
2. 耐震性
3. 省エネルギー性
4. 維持管理・更新の容易性
5. 可変性
6. バリアフリー性
7. 居住環境
8. 住戸面積
9. 維持保全計画
10. 災害配慮
たとえば、耐震性では耐震等級2を満たす必要があったり、
省エネルギー性では高い断熱性が必要だったりと、項目ごとに細かい基準があります。
引き渡し後にも、最低でも10年ごとの点検が義務付けられています。
資産価値の高さを維持するためには、建てるときだけではなく、建てたあとのメンテナンスも必要なのです。
認定基準の詳細は、国土交通省の「認定制度概要パンフレット」をご覧ください。
▶資産価値を上げる方法
家の資産価値を高めるためには機能性がとても重要ですが、間取りや設備にもポイントがあります。
①誰もが使いやすい間取りにする
「注文住宅を建てるのなら、自分たちらしさを出したい」と考える方が多いのですが、
資産価値を考えるのであれば、誰もが使いやすい間取りにしたほうが良いでしょう。
たとえば、2LDKよりも4LDKや5LDKの部屋数のほうが需要が高く、水まわりが1階と2階で分かれているよりも、
近くにまとまっているほうが万人受けします。
個性的なものよりは、使いやすさを重視して間取りを考えるのがポイントです。
②標準的な延べ床面積を確保する
最近では延べ床面積30坪以下のコンパクトハウスを建てる方が増えていますが、
一般的な一戸建て住宅の延べ床面積は、30〜35坪前後です。
コンパクトハウスは建築費を抑えられたり掃除がしやすかったりと、メリットも多くありますが、
30坪以上の広さを確保した方が資産価値的には良いでしょう。
③メンテナンスのしやすい設備や素材を選ぶ
メンテナンスに高額な費用がかかる設備や素材は、評価額上での資産価値は高くなりますが、
売却時は買い手にとってネックになってしまう可能性があります。
たとえば浴室のジェットバスやテレビ、埋め込み型のエアコンのような設備は、
定期的なメンテナンスが不可欠かつ高額です。
「メンテナンスが大変だから」と、買い手が見つかりづらくなる可能性があり、
その場合は売却価格を見直さなくてはなりません。
なるべくメンテナンスのしやすい設備や素材を選んだ方が良いでしょう。
④バリアフリーにする
おしゃれな段下がりリビングやスキップフロアなどが人気を集めていますが、
誰もが暮らしやすいのは、やはりバリアフリーの家です。
見た目のおしゃれさよりも、安全面や老後を考えて、段差の多い家は避ける方が良いでしょう。
狭小住宅やコンパクトハウスなどでやむを得ず段差を設ける場合を除き、間取りではバリアフリーを意識しましょう。
▶まとめ
「家を建てる前から、売ることを考えるなんて」と思うかもしれませんが、
家づくりにおいて資産価値はとても重要です。
ローンの返済が厳しくなったり急な転勤が決まったり、実家で暮らすことになったりと、
長い人生、いつなにが起こるかわかりません。
万が一家を売却することになったときにも、資産価値が高い家は相場よりも高く売れる可能性があり、
資金をローンの返済や住み替え資金に充てられます。
自分たちが住み続けるとしても、快適な暮らしができます。
資産価値を高める確実な方法は長期優良住宅の家を建てることですが、間取りや設備、素材なども重要です。
野村工務店ではお客さまの希望を反映しつつ、資産価値も長く維持できるプランの提案を心がけております。
また、モデルハウスの場合は元から長期優良住宅の場合もございます。
まずはお気軽に野村工務店公式HPよりご相談ください。