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冬の暮らしが大きく変わる!自宅に「薪ストーブ」を置いてみませんか?

pic_palette_element11-2_01炎を見ていると、それだけで温かく安らいだ気持ちになりますよね。いま、環境にやさしく、料理なども楽しめる暖房器具として薪ストーブを選ぶ人が増えつつあるようです。薪ストーブは、自然豊かな別荘地などで用いられるイメージですが、施工や使い方に配慮すれば、住宅街に建つ家でも取り入れることができます。憧れの薪ストーブのある暮らしを実現するにはどうしたらいいのでしょうか?株式会社京阪エンジニアリング様に薪ストーブの基礎知識を伺ってきました!
◆ 身体が芯からあたたまり、火を囲みながら家族の会話も弾みます。 ◆

薪ストーブとは、どんな暖房なのでしょうか。薪ストーブとエアコン暖房の違いは、身体のあたたまり方。エアコンは暖かい空気が循環して身体の表面をあたためますが、薪ストーブは炎の「遠赤外線」で身体を内部からあたためるため、温泉から出た後と同じようにあたたかさが持続します。また、薪ストーブは「カーボンニュートラル(※)」という考え方により、環境負荷の少ない暖房と言われています。植物由来の薪は化石燃料とは異なり、再生可能エネルギーでもあります。

※カーボンニュートラルとは、薪の燃焼時に排出されるCO2と木の成長過程で吸収したCO2が同量となり、CO2排出量がプラスマイナスゼロとなることを指します。
身体が芯からあたたまり、火を囲みながら家族の会話も弾みます。

・薪ストーブのメリットとは? 
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薪ストーブの良さは、何といっても暖かさ。1台あれば家全体をあたためられるそうです。北欧や北米など寒冷地の暖房は、今でも薪ストーブが根強い人気を保っています。炎のゆらぎには癒し効果があり、人は、不思議と火に引き付けられます。リビングに薪ストーブを設置した家では、家族が自然と集まって会話が増えたのだとか。女性の冷え性が改善したり、部屋干しの洗濯物がよく乾いたり、といったメリットも。ピザや煮込み料理も作れるそうです。薪ストーブがあることで、暮らしがぐっと豊かになりますね!
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火をつける時は、細く小さな薪を使いましょう。着火剤などにマッチで火をつけるだけで、意外と簡単に燃え始めます。

・暖炉と薪ストーブの違いとは? 
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暖炉とは、薪を燃やす暖房の総称です。一般的にイメージされる暖炉は「開放型」と呼ばれ、部屋の空気を大量に吸い込んで薪を燃焼させるため火力が調節できず、薪の消費量が多くなってしまいます。薪ストーブには扉がついていますので、給気口から吸い込む空気の量をコントロールすることで火力の調節が可能に。写真のベルギー製ネスターマーティン社の薪ストーブは、2016年にグッドデザイン賞を受賞したそうですが、なんと「炎の形」もデザインとして評価されたのだとか。給気口からの空気の量を絞れば長くゆっくり燃やすことができ、自然界にはない、小さな炎の形も楽しめます。
 ・薪ストーブに適した木材とは? 
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薪に適しているのは、広葉樹(ナラ、クヌギ、カシ、サクラなど)です。2年ほど乾燥させ、樹木の含水量が20%以下のものが使われます。一方で、日本の山林の大部分を占め、住宅建材などにも多く使われているスギ、ヒノキ、マツなどの針葉樹は、樹木組織内に油分を含んでおり燃えやすく、燃焼温度が1000~1200℃(広葉樹は600~700℃)になってストーブ本体を傷めてしまうため、一般的には薪ストーブ向きではありません。しかし市販されている薪用の広葉樹はやや割高であることから、間伐材や廃材など、入手コストの低い針葉樹を薪として使える薪ストーブが長く望まれていました。ネスターマーティン社の薪ストーブは、針葉樹の燃焼温度を600~700℃に抑える特許の燃焼システムによって針葉樹の薪でも安心して焚くことができ、燃料コストが抑えられるそうです。
◆ 正しい施工とメンテナンスで、街なかでも安心して薪ストーブを楽しめます。◆
薪ストーブは、冬の暮らしにたくさんの贈り物をしてくれます。ただし、炎や薪などを扱うことから、住宅街の家に置くためには少し配慮が必要になります。薪割りや薪運びといった毎日の使用や、メンテナンスなどで手間がかかることも覚悟しなければいけませんが、それもまた薪ストーブの醍醐味のひとつ。ここでは、薪ストーブを設置する際の注意点やメンテナンスのポイントをご紹介します。
・設置方法について
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薪ストーブは、炎であたためられた鋳物(本体)からの輻射熱で室内を暖房します。薪ストーブの周辺が高温になるため、床や壁、周辺に置く家具などを熱から守る「熱養生」が必要となります。可燃物から左右や後ろは1m、前や上は1.5m離して設置するのだとか。写真のように、不燃材のレンガや天然石、タイルなどを床や壁に用いると、インテリアとしても素敵ですね。
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薪ストーブと家具の間に「遮熱板」を置いて、木製の家具の表面が熱くなるのを防ぎます。輻射熱は写真のような薄い鉄板でもしっかり遮熱できるそうです。
・煙突について
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薪ストーブを安全に使うためには、煙突が重要なポイントとなります。薪ストーブの排熱温度は300℃もあるので、煙突の貫通部分(壁との接点、構造体との接点)を熱から保護するために、断熱材入りの煙突を使う必要があります。天井付近の太い部分が断熱材入りの煙突です。また、煙突の位置にも配慮が必要。排気口が隣家のベランダのすぐ横などにならないよう、慎重に設計しなければなりません。日ごろから、町内会などでご近所とのコミュニケーションを密にすることが、トラブル回避のコツだと教えてくださいました。
・メンテナンスについて
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薪ストーブには「二次燃焼機能」があり、煙(炭化水素)を炉内で燃やしきるため、きちんとした使い方をすれば煙がほとんど出ないとのこと。ただ、排熱の際に煙突内で煙が冷えて結露してしまうと塊(タール)となり、煙突が詰まって「煙突火災」の原因になるのだとか。燃焼がうまくいっていると、写真左側のように量が少なくサラサラのススになるそうです。右側は煙が結露して固まってしまったもの。年一回の煙突掃除の際にススをチェックすることで、薪が上手に焚けたかどうかがわかります。

年一回の煙突掃除のほかに、2~3週間に一回、炉内の掃除が必要となります。炉内も年に一回はしっかり掃除を。薪ストーブはメンテナンスの不備が火災につながります。アフターフォロー体制のしっかりした販売・施工店さんで購入されることをおすすめします。
・薪の入手管理について
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一か月の薪の使用量はおよそ1トン。40cmほどの薪を1シーズン分置くと幅4m×高さ1mになるとか。写真の薪小屋には約2トンの薪が保管されています。薪ストーブを新居に取り入れるなら、薪の保管場所もあらかじめ考えておく必要がありますね。薪の購入先は薪ストーブユーザーでも迷うことがあるそうです。京阪エンジニアリング様では、メンテナンス講習会などのイベントを開催して横のつながりをつくり、薪の購入先などの情報交換をできるようサポートされています。共通の話題で交流の輪が広がることも、薪ストーブライフの楽しみのひとつなのですね!

いかがでしたか?奥の深~い薪ストーブの世界。今回の取材で初めて知ることが沢山ありました。取材が終わって外に出ても、しばらく身体がポカポカしていて、薪ストーブの暖かさを実感しました。興味のある方は、ぜひ検討してみてください!京阪エンジニアリング様、お忙しい時期にもかかわらず取材にご協力いただき、ありがとうございました。
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株式会社京阪エンジニアリング 様(京都市南区)
薪ストーブの販売・設計・施工・アフターケアまで、薪ストーブのある暮らしをトータルにサポートしています。
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