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大変なのは年に一度?無垢材フローリングのお手入れ法 2017年 05月 25日

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pic_palette_element05_01無垢材のフローリングは、温かな木のぬくもりが感じられるとあって、インテリアにこだわりのある方に大人気。ただ、「無垢材にしたいけれど、お手入れが大変そう」と、迷っている方がいらっしゃるかもしれませんね。そこで今回は、無垢材フローリングのお手入れ方法をご紹介します。普段のお掃除の仕方やワックス掛けのポイントを知り、無垢材を選ぶかどうかの判断材料にしてください!

無垢材フローリングの仕上げ方いろいろ
無垢材フローリングとは、薄い板を複層に重ねた合板のフローリングとは異なり、天然の一枚の木材からできているものです。自然素材ですので木の風合いや温かみが感じられ、年月が経つほどに味わいが深まります。無垢材フローリングの塗装は大きく分けて2種類あり、樹脂(プラスチック)の塗膜を作る「ウレタン塗装」と、塗膜を作らず木の呼吸を妨げない、天然由来のオイルや蜜蝋ワックスなどによる「自然塗装」です。表面に何も塗らない「無塗装」は、無垢本来の質感や色を楽しめますが、水分を吸収しやすく汚れやすいのが難点。「ウレタン塗装」は、無垢本来の木の風合いが消えてしまうので、「自然塗装」を選ぶ方が多いようです。

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ウレタン塗装は合板フローリングに多く使われています。無垢材で使用する場合は、表面に樹脂の塗膜を作るため、無垢材本来の質感があまり感じられなくなります。その代わり、一般のフローリングのように水や汚れに強くなり、まめなワックスがけなどのお手入れが不要に。補修などは専門業者さんに依頼する必要があります。

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こちらの写真は、蜜蝋ワックス仕上げのカバ材の床です。蜜蝋はミツバチの体内から分泌され、巣を作るのに使われるロウのこと。天然原料のため身体に優しく、木材の自然な色と風合いを残しつつ撥水効果を高めることができるため、無垢材フローリングの仕上げ材としてよく使用されています。エゴマ油など天然由来のオイルがブレンドされた商品もあります。

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こちらはカバ材をチークオイルで仕上げた床。チーク材のような深いアメ色になるのが特徴です。油分が木に深く浸透して乾燥やひび割れに強くなり、しっとりとした風合いが楽しめます。

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写真はスギのフローリングです。スギやヒノキなどの針葉樹は油分を多く含むため、無塗装で使用されるケースもあるようです。柔らかく、温かみのある材質の針葉樹は、はだしの生活にぴったり。柔らかい素材なので、掃除機をかけるよりもシュロ箒などで掃くとキズがつきにくいでしょう。

普段のお手入れは乾拭きがベスト!水拭きは染みの原因に

無垢材は水が染み込みやすいため、水拭きをするとシミの原因になってしまうことがあります。普段のお掃除は、基本的に乾いた雑巾やウエスという専用の布を使って乾拭きしましょう。飲み物や汁物をこぼしてしまったら、すぐ乾拭きで拭き取ってください。汚れが気になる場合は、ぬるま湯に中性洗剤を少々入れて溶かし、それを含ませた布を硬く絞って拭くのがおすすめです。掃除機をかけても大丈夫ですが、キズが気になるようなら普段は乾拭きや箒を使い、大掃除の時のみ掃除機を使いましょう。

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無垢材フローリングには「調湿機能」があります。木がもともと持っている、湿気を逃したり水分を取り入れたりする機能です。そのため木が伸縮し、継ぎ目に隙間ができてしまうこともあります。床の継ぎ目に入ったホコリなどは、爪楊枝でかき出し、乾いた布で拭き取りましょう。

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無垢材は、一般のフローリングに比べて表面に凹凸があるため、フローリングワイパー用のドライシートは繊維が引っかかりやすく、使いにくいようです。雑巾を取りつけられるフローリングモップが便利ですよ!

ワックスやサンドペーパーを使い、メンテナンスが自分でできる!◆

自然塗装の無垢材フローリングは、時間が経つとオイルやワックスがとれてしまうため、定期的な再塗装が必要。おすすめは、「半年~1年ごと」と言われています。これが「無垢材はお手入れが大変」と言われる所以です。また、無垢材フローリングは、頑固な汚れや浅いキズならサンドペーパーをかけ、無垢材用のワックスやオイルで仕上げることにより自分で補修ができます。何度も再塗装することで味わいが深まり、手をかけた分、愛着が増すことも無垢材の魅力のひとつ。DIY感覚で「メンテナンスが自分でできる」ことを楽しんでみてはいかがでしょう。

※ワックスやオイルの種類によって細かな塗装方法が異なりますので、詳しくは塗料メーカーや施工を担当した工務店などに使用方法・メンテナンス方法を確認してください。
※一般のフローリング用ワックスは使用できません。必ず無垢材用のものを使用してください。

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汚れが気になる場合は、まず汚れ落としから。蜜蝋ワックス仕上げのフローリングは、水を霧状にして吹きかけると、汚れが浮いてきますので、その汚れをメラミンスポンジなどで擦り落とします。汚れが落ちたら乾いた布で水気を拭き取って。しっかり乾燥させた後、スポンジに蜜蝋ワックスを塗り、床に伸ばしていきます。触ってもべたつかない程度に薄く塗るのがポイント。塗り終わったら乾いた布で余分なワックスを拭き取りましょう。

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物を落としてキズがついたり、飲み物をこぼしたり…生活していると汚れやキズは避けられません。無垢材の場合、頑固な汚れやキズは、サンドペーパーをかけると美しさがよみがえります。サンドペーパーは数字が大きくなるほど細かいものになりますので、240番手から320番手あたりを揃えておくと便利です。まず、粗い目のもので気になる部分を削り、徐々に細かいもので、滑らかに整えます。最後は無垢材用のワックスやオイルで仕上げましょう。

「無垢材フローリングはお手入れが大変」といっても半年~1年に一度のこと。いつものお掃除は一般的なフローリングと比べても手間がかかるわけではないようです。経年変化による味わいや、はだしの生活でも気持ちがいい木の温もりは、無垢材フローリングならではの特長です。インテリアや自然素材にこだわりたい方は、ぜひ取り入れてみてくださいね!

床材の種類については、こちらの記事もぜひご覧ください!

色・素材だけじゃない!デザインも楽しめる「こだわりの床」11選 <前編>

色・素材だけじゃない!デザインも楽しめる「こだわりの床」11選 <後編>

 

 

 

 

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